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うつには何もしないことも大事

何もしないこと うつになると気力が萎えてしまうため何もしたくなくなることが多く、また、やろうとしても何もできなくなってしまうものです。ただ、本人の中ではこれではいけないというプレッシャーもあるため、それが心の葛藤となってしまうこともあるようです。うつになったら考えることも含めて何もしないことも大事なのです。

うつ病ではストレス解消行動も慎重に

一般的に嫌なことがあったり、疲れを感じたりしたときにはストレス解消が大切なことは広く知られています。しかし、ことうつ病に関しては、ストレス解消のために特別に何かをするというのが事態を悪化させる原因にもなりますので要注意です。

そんな大袈裟なことではなく、ちょっとした小旅行やカラオケ、または飲み会程度でストレス解消が出来ればいいのですが、それすらもうつ病の患者さんには難しいことです。

なにしろ、気分も行動力も極度に落ち込んでいる状態です。本人的には何とかしないといけないと思って、気持ちの部分では目一杯頑張っていても、実際にはからだがついていかない、気持ちと気分も反目している、また十分に頑張った結果が何もできていない状況というわけです。これ以上、何をやればいいの?という気分でしょう。

漫才のネタで、マラソンランナーに向かって「がんばれ」という声をかける沿道の観客に対し「いわれなくても目いっぱい頑張っている。これ以上頑張れるか!」というようなものがありますが、うつ病の場合はまさにこの状況なのです。

何もしないことが一番のストレス解消

うつ病には休養が一番といわれます。何もしないことで余計なストレスを抱え込むことを防ぎ、それまでのストレスの解消を目指します。人間、何をするより休養が一番のストレス解消であることは間違いないでしょう。

また、うつ病になっていても気付かないうちに症状が治まっている人も少なくないといいます。一定期間、やる気が起きず気分が沈んでしまったという経験を持っている人もいるでしょう。それはうつ病だったかも知れません。そして、その沈んだ気分故に何もできず、ただひたすら静かにしていたとすれば、その何もしないという時間が有効だったと考えられます。

他の症状が出たら急いで病院へ

気分が落ち込んで何もできないだけであれば、休養を十分にとることで自然に回復する場合もありますが、次に出るときは重症化のおそれがあります。さらに、うつ病には自殺願望などの危険な症状もあります。これらの兆候を感じたらすぐに病院へ行くべきです。

もっといえば、うつ病のような症状を疑った時点で医療機関の受診が望まれます。どんな疾患でも早期発見早期治療に勝る対策はないのですから。気がつけば重症化していたという結果は回避したいものです。