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うつ病の治療の流れ

治療 うつ病の患者数は年々増加し、また病院で治療を受けていない「隠れうつ」と言われる人は、治療を受ける人の2倍以上存在すると言われるなど、現代では誰がかかってもおかしくない病気となっています。

しかし、実際のうつ病の治療がどのように行われているのかは、意外と知られていないものです。

事前にうつ病治療の流れを把握しておくことで、いざというときにもスムーズな対応を取りやすくなるでしょう。

急性期の特徴

うつ病と診断され、治療を開始する時期を急性期といいます。 病院でうつ病の診断が下った場合、最も大切な事はゆっくり休むこととなります。会社などは一時的に休職することが勧められます。

「迷惑をかけたくないから」などの理由で、この段階で無理をすると症状が長引き、かえって多大な迷惑をかけることにもなり兼ねません。

また、傷病手当など金銭面の補償が受けられる場合があります。まずは休む方向で準備を進めることが大切です。また、症状を見て抗うつ剤などの治療薬も処方されます。

抗うつ薬による治療は少量から様子をみながら開始し、徐々に増量して治療に必要な量を処方することになります。効果が現れるまでには多少、時間がかかりますが、継続することで高い効果が期待できます。

回復期の特徴

薬物療法と休養をあわせて行った場合、1~6カ月ほどで症状の改善が見られるのが一般的で、この状態を「回復期」と呼びます。

『治った』と思えるほど調子が良いときもあれば、次の日には悪化する、というように、一進一退を繰り返しながら少しずつ回復していく時期となります。

特に回復期では、自己判断で薬を止めてしまい、悪化させる場合も多く、注意が必要です。 また、うつ病から自殺へと進んでしまうのは、回復期の患者が多いとされています。一進一退は本人にも大きなストレスを与えています。この時期は特に、周囲も患者を1人にしないなどの工夫が必要となります。

休職中の人は、職場復帰を焦る時期でもあります。しかし、この時期はまだ職場復帰には早く、無理をすれば再発し、逆戻りとなってしまいます。あせる気持ちはわかりますが、少しずつ体を慣らすことが大切です。

やがて、医師からの許可が下りれば復職となります。 ただし、しばらくの間は就業時間を減らしたり、負担の少ない部署に配置転換してもらったりと、職場での協力は欠かせませんから、主治医と復職の相談をする際には上司にも同席してもらえることが理想です。

主婦の方が家事に復帰する際にも、復職と同様に段階的に少しずつ仕事量を増やすようにします。同居する家族にも協力してもらいながら、無理なくできることを少しずつこなしていくようにしましょう。

再発予防期

うつ病は、60パーセント以上の人が3年以内に再発し、85パーセントが15年以内に再発すると言われるなど、非常に再発しやすいという特徴があります。回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続し、うつ病の再発を予防しながら調子のいい状態を維持する必要があります。

薬を止める際には、必ず主治医の指示に従ってください。自己判断で勝手に薬を減らしたり、飲むのを止めてしまうと、体調不良や倦怠感など、再びうつ病の症状が現れる可能性が高くなります。

再発のサインは人それぞれですが、気分の落ち込みやイライラ感、不眠など、はじめにうつ病になった時の症状とほぼ同じものになるケースがほとんどです。身近な人に、あらかじめこのパターンについて伝えておき、注意してもらうなどの措置をとっておくとよいでしょう。