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うつ病による自殺は年間6000人

自殺 うつ病の症状がすすむと自己喪失、自己否定から発作的な自殺を図ることがあります。肉体的な病気を苦に自殺するという事案もあるものの、病気自体が自殺を誘発するのがうつ病などの精神科系疾患の特徴であり、こわいところです。

自殺者がなかなか減らない現状

厚生労働省の「自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて」によりますと、平成10年以降は毎年3万人を超える自殺者がでています。平成21年には32845人を数えるまでになっており、死亡原因の7位にランクされています。

この数字は、あくまでも警察庁が自殺として把握している数字ですが、それにしても半端ではない多さです。

うつ病が原因の自殺者の多さ

警察庁統計で自殺の原因・動機が特定されている者のデータがあります。「自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて」で引用されている「自殺の概要」によりますと、平成21年の自殺者32845人中、原因・動機特定者は24434人います。そのうちうつ病を原因・動機とする者が6949人、率にして28.4%です。

自殺者で原因・動機特定者の4人に1人を超える人々がうつ病のために自殺を図ったわけです。自殺とはいえ、本当の自由意思による死の選択ではなく、病気によって自己の意思とは無関係に死を選択させられたようなものですから、その瞬間の本人の思考がどうであれ、たまったものではありません。

ちなみに、健康問題で自殺を図った人は15867人ですが、その43.8%をうつ病が占めているという背筋が凍りそうなデータがでています。よく、借金で首が回らなくなって自殺するという話をききますが、経済・生活問題での自殺者数は8377人ですから、大差ない状況といえるでしょう。

平成20年時点の患者調査によると、うつ病や躁うつ病など気分障害の患者数は104万人です。この年のうつ病による自殺者数が6490人ですから、単純計算で160人に1人が自殺を図っています。周辺疾患を除くうつ病に限ると約70万人が母数となるため108人に1人の高確率となっています。

うつ病自殺防止が急務

このような状況を放置できるはずもなく、国も対策を急いでいるわけですが、即効性のある施策はなかなかないようです。ひたすら治療効果を高めるしかないのでしょうか。治療ということでは認知行動療法の効果が高いとのことですが、広く一般にまで浸透しているとはいい難い状況で、今後の取り組みが待たれます。

うつ病は誰にでも起こり得る病気です。それだけに、この自殺者数はショッキングな事実ではありませんか。日頃からのうつ病予防と、早期発見早期治療を心がける。そして、周囲にうつ病の人がいれば、適切な対応を肝に銘じましょう。それには、まず「うつ病」をしっかりと知ることが重要です。