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うつ病患者励ましてはいけない、本当の理由

うつ病患者励ましてはいけない、本当の理由 うつ病の人に「頑張って!」と声をかけてはいけない。そんな話を聞いたことはありませんか?心が病んでいる人は普通の状態ではありません。ちょっとしたことで、意外なことで傷ついてしまうものです。タブーを犯せばうつ病を大きくこじらせる原因となります。接する際にはどんなことに注意すればよいのかを学びましょう。

うつ病患者は言葉に対して敏感になっています

うつ病患者は言葉に対して敏感になっています

ちょっとした一言にイラっとくることは誰でもあります。乱暴な言動やセクハラ・パワハラ発言など、気持ちを逆なでする言動は日常の会話の中でたくさんあるものです。普通の人でもちょっとしたことで気分が左右されるのが「言葉」というものの難しさ。心が病んでいるうつ病患者は想像以上に言葉に過敏になっています。思いもかけない一言が相手を傷つけるタブーとなりえるでしょう。

全てがネガティブに感じてしまう

うつ状態になると相手の言葉をネガティブイに受け止めがちです。ちょっとした言動でも「なんて不誠実なんだろう」と過敏に反応してしまいます。何の気なしに言った言葉でも急に当たられることもあり得ます。特にうつ病を軽く見るような発言は危険です。「分かってくれない」と思ってしまい、怒りやふさぎ込む気持ちを倍増させてしまいます。「泣いてばかりいてはいけないよ」「辛いのはあなただけではないんだよ」「遊んだら吹き飛んじゃうよ!」一見励ましや鼓舞にも見える言葉。うつ病の人にとっては「無責任」という印象を与えてしまいます。注意しましょう。

強い言葉は危険です

感情的、強い口調の言葉も良くありません。うつ病になると「何もしたくない」「面白いものが無い」といった無気力状態になってしまいます。自分ではどうにかしたいと思っていても興味そのものがなくなってしまっています。周囲からは「ダラけている」ようにも見えます。でも本人たちは悩んで苦しんでいます。「君のためにしてあげたのに」「毎日ダラダラしちゃダメ」などの言葉はいけません。無気力なことはうつ病患者もわかっていることです。それでもヤル気が出なくて悩んでおり、そんな言葉が彼らが自己嫌悪に陥るきっかけとなるおそれもあります。

頑張れ!はやっぱりNG

「頑張れ!」はいけないというのは良く聞く話です。耳にしたことはあっても「なぜいけないのか?」を知っている人は少ないでしょう。実はこれも無気力な状態と関係があります。「頑張りたいのに頑張れない」「自分なりにはやってる」というのがうつ病患者の心理です。こちらとしては励ましているつもりでも苦痛となってしまいます。イメージしやすいのは子供の時の宿題。親から「早く勉強しなさい!」と言われて「いまやろうと思ったのに!」と感じた経験は多くの人があるでしょう。これをさらにネガティブにした感情がうつ病患者には起きてしまうわけです。軽々しく頑張れと声をかけるのはNGです。

うつ病の人は常に戦っている状態です。無気力やイライラ、自己嫌悪な自分と嫌と言うほど向き合っています。大変なことではありますが、周囲の人はじっくり見守る姿勢を持ちましょう。言葉を選び、 接し方 に気を配っていきましょう。治療さえできれば必ず症状は改善していきます。